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江戸へタイムスリップするような「奈良井宿」
濁河温泉の新雪にスタックしてしまい、チャオ御岳スキー場を出発したのが12時。スキー場から木曽福島までの道は雪が少なかったので助かりました。

今日目指すのは中山道の宿場町「奈良井宿」。江戸時代に整備された5街道(東海道、中山道、甲州街道、日光街道、奥州街道)の一つである中山道は江戸と京都を結ぶ全長533kmの街道で、長野県塩尻から岐阜県中津川まで、日本アルプスと御岳にはさまれた木曽川沿いに続く街道のため、別名木曽街道とも呼ばれています。現在は国道19号線。

道路改修や電車の開通などで、旧街道も宿場町もすたれてしまったそうですが、今でも保存されているのが馬籠宿、妻籠宿、薮原宿、奈良井宿です。
奈良井宿は木曽漆や木工製品が盛んで、国道改修からもはずれたことが幸いして家並みが残った、と本にあります。

奈良井宿は住んでいる方以外は車通行禁止です。1kmあまり続く家並みをはさんで駅側と鳥居峠側に駐車場があります。鳥居峠側の駐車場に止めると、こんな看板が。
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駅前の坂道を登ったところに「旧中山道の杉並木」という箇所があります。厳しい山道が続いて疲労困憊、この杉並木を下って奈良井宿の明かりが見えたとき、昔の人はさぞかしほっとしたことでしょう。
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さて、奈良井宿には電柱がありません。木造の建物には「米屋」「酒屋」「薬屋」など店の看板、「伊勢屋」などの宿の屋号がそれぞれ掲げられています。歩いている人が居なかったら、江戸時代にタイムスリップしたようです。
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街道沿いのお店はほとんどが今も実際に営業しているのです。木曽漆の店が多かったですが、なぜか3時を過ぎると店じまいをするところもありました。やはり山間の夕暮れは早いのでしょうか。
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主人が和漢胃薬を購入した薬屋さんもありました。
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実は2月2日(土)に、奈良井宿を氷のキャンドルで飾ろうというイベントがあったのです。キャンドルをとるか温泉を取るか、私たちは温泉を取ってしまいました。しかし翌日の午後にもまだ氷が残っていました。

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それぞれの家の前に趣向を凝らしたキャンドルがありました。私の一番はこちら。氷の中の生花が光に当たってキラキラして素敵でした。
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昼食は、雑誌でとうじそばが食べられると紹介されていた「食堂・甘味処 こころ音(ね) 」へ。白骨温泉でクセになったあのそばがまた食べられるとうきうき。以前は宿だったのか、腰をかがめて中に入ると、囲炉裏の上が吹き抜けで町屋ならではの趣き。
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電話でとうじそばを予約していたので、すぐに出てきた。
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根菜が良く煮込まれていて、七味をかけてふうふうと頂く。寒い時にはこれがピッタシ。店の人に「1時過ぎにあと3名分しか手打ち蕎麦が残っておらず店を早仕舞いしようとしたら電話を頂いたので良かったです」と言われた。どうやらこのお店は先日TVでも紹介されたそうで、キャンドル祭でお客が多かったらしい。予約は必要だなぁ。
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この竹篭が近くの竹細工店に売っていると聞き、帰る前に寄ってみたが今日はもう売り切れてしまったとのこと。手作りなのでそんなにたくさんは売っていないようだ。残念!囲炉裏に掛けた鉄鍋へ蕎麦をいれやすいように、普通の竹篭より柄が長いのが特徴とのこと。
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木曽漆の朱色はとても素敵な深みのある色だった。
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五平もちも注文してみた。普通は味噌だれなのだが、この店は黒ゴマとえごまだれ。甘くてごまの風味も良く、とてもおいしかった!これはぜひまた食べたい。
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自分へのお土産に、木曽漆の箸を購入。
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今度は6月の木曽漆祭りの時に訪れようと、心に決めて帰路に着きました。

奈良井宿 公式HP
キャンドルの写真もあります。
by shokotoyota | 2007-02-13 20:49 | 旅行
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